(この記事は2023年12月19日時点の情報をもとに記述しています。)
Ethscriptionsって何?
Ethereum Inscriptionsのこと(多分)。NFTの別規格。
またはそれを扱っているサービス名。
transactionのInput Data(*)に画像データや送信先情報を書き込む。
最近、これに関するトランザクションが多くなりすぎて、Arbitrumが停止した原因(らしい)になったり、AvalancheやEthereumのガス代が高騰したりした。
クラッキングが発生した時、犯人とメッセージをやり取りしたりする領域にメタデータを突っ込む所存。
(*)Input Dataとは、Ethereumのトランザクションの一部であり、ユーザが追加情報を含めることができる領域のこと。
通常、16進数で値が表現され、スマートコントラクトの実行情報などがセットされる。
メリット・デメリットは?
メリット
- コントラクトを書かずにNFTが作れる(後述)
- Ethereum mainnetでフルオンチェーンNFTが作れる
- 既存のNFT(ERC721)に比べ、ガス代がとにかく安い
デメリット
- NFTの所有権や送信管理など、外部のインデクサーに頼る必要がある
- 画像にしかまだ対応してないし、その画像のサイズの上限も90KB
- 今の規格は暫定、色々と発展途上なので、今から本格的に乗り出すのはちょっと怖い
触ってみた
1.画像データのエンコード
画像データをエンコードできるサイトを使って、NFTにしたい画像をBase64にコンバートする
2.16進数変換
1のデータをこのようなサイトを利用し、16進数にコンバートする。
3.NFT作成
MetaMaskなどを使って、所有させたい相手に対し0etherを送信する。
その際、HEXデータの項目に2で作成した画像データを16進数にしたデータをセットする。
この時の送信元がNFTのCreatorとなり、送信先がOwnerとなる。
その際のトランザクションのIDがこのNFTのIDとなる
1分ぐらいでErhscriptionsに反映される。
4.NFT転送
転送したいアドレスに0etherを送信するとNFTのOwnerが変更される。
そのトランザクションは現時点でのOwnerが発生させる必要があり、かつHEXデータにNFTのIDをセットする必要がある。
所感
確かに安い。そして画像のデータもチェーン内で完結しており、確かにフルオンチェーンだ。
インデクサーをかなりトラストしなければならないが、世の中何が流行るかわからないので、これはこれでいいんじゃないかなと思う。
最後に
このブロクを書いている自分はNFTゲームプラットフォーム・ PlayMiningを運営する
コンテンツの内容、採用など、興味ある人がいたら問い合わせください。
参考リンク
Introducing Ethscriptions
Ethscriptions are a new way of creating and sharing digital artifacts on Ethereum using transaction calldata.
https://docs.ethscriptions.com/overview/introducing-ethscriptions